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 実感が湧かないというのか、それとも何か気恥ずかしさがあるのか。
「なんか、二人が出会ったころから、ウチら二人と知り合いなんだね」
 隣で妻がそう呟くのを聞いて、後者だと分かった。
 大学時代のサークルの先輩と、その彼女であった同期との結婚式に出席していた。双方とも知っているというのも何か、不思議な感じがしていた。
 知り合いになったのは先輩の方が早い。そのときはあまり女性に興味無さそうな感じだったから、そのあとで同期と付き合っていると聞いたときの驚きは計り知れないものだった。そう思いながら、目の前に出されたドリンクを一気に流し込んだ。
「……二人は7年という長い付き合いを経て」
 司会のスピーチが遠くに聞こえる。
 7年。
 この長い年月、ずっと二人の友人で居られた。
 決して悲しかったり寂しかったりするわけではないのに、白ワインが少し、しょっぱい気がした。

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